カサゴのさばき方、どうやるの?唐揚げや煮付けにおいしい
海釣りをする人にとっては、とても馴染みのある魚、カサゴ。
海底の岩礁や海藻の間にいて移動することのない根魚なので、初心者でも釣りやすい魚としてとても人気です。
スーパー等で身近に売っている魚ではないので、自分で釣って来たり、あるいは家族か知人が釣ってきたものを料理するということになります。
でもカサゴはヒレやエラにトゲがありますし、少し毒もあるので、カサゴをさばくのが苦手という人もいるでしょう。
ですのでそういう人のために、かさごのさばき方の動画はよく見受けます。
かさごの簡単な捌き方や美味しい食べ方のご案内です。
●カサゴ、下処理にハサミを使うと簡単!
カサゴを釣ってきてもその下処理が嫌だと言う人がいます。
それはカサゴにはトゲがあり毒もあるので、そのトゲが指に刺さったら痛いし腫れてしまうからです。
ですがハサミを使えば、トゲに刺されることもなく簡単にさばくことが出来ます。
カサゴでなくとも、慣れてない人の場合、包丁を使って魚をさばくとかなりの時間がかかります。
その点ハサミを使うと、魚をさばくのが苦手な人でもとても簡単に捌くことが出来るのです。
ハサミはキッチンバサミでもいいですが、出来たら釣り専用ハサミがおすすめです。
釣り専用ハサミは釣り糸を切るための必需品なのですが、とても頑丈に出来ているので大きな魚の硬い骨等もバリバリ切る事が出来ます。
魚をさばくために長年使用する事を考えて、釣り専用ハサミを用意するのもいいかもしれません。
※釣り初心者でも割と簡単に釣れるタナゴ(ウミタナゴ)ですが、タナゴのさばき方も、ハサミを使うと簡単です。
カサゴのようにトゲはありませんが、背びれや尾びれはかなり硬いのでハサミで切っておきます。
そうするとその後包丁でさばくのが楽です。
●ハサミを使ったカサゴの捌き方、どうやるの?
カサゴをさばく前に、軍手をはめておくと安心です。
1. 背びれを切ります。
背びれはトゲがかなり鋭いので注意が肝心です。
カサゴを左手でしっかり持ち、尾の方から背びれを根元から切って行きます。
2. 尾びれを尾の方から切ります。
3. 腹びれを尾の方から切ります。
腹びれにはトゲはないのですが、腹を切る際に腹びれがない方がやりやすいので、切っておきます。
4. 胸びれを切ります。
胸びれのそばにある顔の部分にはトゲがあるので気を付ける必要があります。
5.腹を切り開きますが、まず頭の根元を切りそこから腹に向かって切って行きます。
6.切った頭の根元からハサミを入れ背骨を切り、その後頭を切り落とします。
頭を切り落としたら、もうトゲはどこにもないので安心です。
7.ウロコを取ります。
ウロコはウロコ取り専用の器具を使っても良いですし、ペットボトルのふたを利用して取るのも良い方法です。
●カサゴ、美味しい食べ方は?
カサゴは美味しい魚ですし、色々に使えるので料理する楽しみもあります。
*唐揚げ(素揚げ)・・丸ごと唐揚げにしたカサゴはとても美味しいものですが、
骨までバリバリ食べられる唐揚げにするには、15cm以下の小さいカサゴを選ぶ
ことです。
内臓の取り方は、カサゴの口からエラを挟むように割り箸を入れて、ぐるぐると回して内臓を抜き取ります。
腹骨と身の間に切り目を入れておきます。
片栗粉を全体にしっかり付けて、油で2度揚げします。
塩を振ったり、ポン酢に付けたりして頂きます。
*煮付け・・カサゴに湯をかけてから冷水でよく洗い、臭みを取ります。
平鍋に水、醤油、酒、砂糖、みりん、しょうがの薄切りを入れて煮付けます。
「いつものガシラ煮付け カサゴ 」の作り方・レシピを使うと、昔ながらのカサゴの煮付けが出来ます。
*塩焼き・・内臓をよく抜いて、飾り包丁を入れておきます。
塩を付けてグリル等で焼きますが、焼き過ぎないように注意します。
*味噌汁・・カサゴは美味しい出汁が出るので味噌汁にもぴったりです。
下処理をした後、臭みを取るために前述のようにお湯をかけてから冷水で洗い
流します。
鍋に水とカサゴを入れて火にかけ、沸騰したらよく灰汁を取ります。
その後好みの味噌を入れて仕上げます。
*刺身・・25cm以上の大きなカサゴならお刺身にすると美味しいです。
●カサゴに似ているうっかりカサゴってどんな魚?
ウッカリカサゴはカサゴとよく似ているのですが、違う種類です。
うっかりカサゴとカサゴは、
あまりに良く似ているので、かなり以前に学者がうっかり同じ種類と勘違いして
しまった事からこの名が付いたようです。
見分け方は体の模様を見て、白い斑点に黒っぽい縁取りがあるのがウッカリカサ
ゴで、縁取りがないのがカサゴです。
又、ウッカリカサゴの方が体が大きいという違いもあります。
カサゴの同じ種類には鬼カサゴ、ミノカサゴ、ユメカサゴ、ハオコゼ等色々なも
のがあります。
鬼カサゴはカサゴと良く似ていますが、カサゴより表面がごつごつしていて、
毒もカサゴより強いので刺されるととても痛いので注意する必要があります。
オニカサゴのさばき方も気を付ける必要があります。
ミノカサゴはとても派手な模様をしていて、見た目から観賞用として人気があり
ます。
ユメカサゴはきれいな赤い色をしていてノドグロにもよく似ていますので、釣
った人はノドグロかと思い大喜びしてしまう魚です。
でもユメカサゴもノドグロに引けを取らない美味しさです。
ハオコゼは体長が10cm程にしかならない小さな魚です。
ですが小さいながらも毒が強いので、可愛いからと気を緩めると痛い思いをします。
実は、河川にいるカジカもカサゴによく似ています。
エラやヒレにはトゲはないのですが、エラ蓋に4本のトゲがあります。
見た目は悪いのですがとてもおいしい魚で、特に味噌汁は「カジカ汁」としてよく知られています。