流産手術後、安静にしなかったらどうなる?流産について解説
流産手術後に何らかの理由で安静にしなかったときなどどうなるのか不安になる方もいると思います。
また、いつから動けるのかも気になると思います。
流産手術後は、頭痛やめまいなどの症状がしばらく続きます。この状態で安静にしないと回復が遅れる可能性があります。
では、安静にしないとどうなるのでしょうか、いつから動けるのでしょうか。また流産とは何なのか分からない方もいると思います。
そこで今回は
・流産について
・流産の種類
・自然流産後の過ごし方
・よくある質問
について解説していきます。
流産について
流産手術を行う前に、流産について知っておく必要があります。
ここでは、流産の原因や種類などを紹介します。
1.流産とは
流産手術の正式名称は「子宮内容除去手術」といいます。
妊娠22週未満で母親の胎内にいる赤ちゃんが何らかの原因で亡くなってしまい、妊娠継続ができなくなることです。妊娠12週未満の早い時期の流産を「早期流産」と呼び、流産全体の90%を占めています。
2.流産の頻度
流産は妊娠の10%~20%の頻度で起こると言われています。妊婦の年齢が高齢になると流産が増加すると考えられています。
3.流産の原因
早期流産で最も多い原因は「赤ちゃんの染色体などの異常」です。妊婦の年齢が高齢になると増加すると考えられています。
その他の原因として
・胎児構造異常
・母体の内分泌、免疫や凝固系の異常や感染症
・子宮形態異常
などです。これらは、喫煙やアルコールなどが影響します。
流産の種類
流産には様々な種類があります。ここでは、流産の種類について解説します。
①稽留流産
胎内の赤ちゃんは亡くなっています。出血や腹痛などの自覚症状はなく、産婦人科で初めて確認されます。
夜間に性器出血するなどの危険な状態となる場合が有るので注意しましょう。
②完全流産
子宮内容物が全て自然に出てしまった状態です。出血や腹痛などは治まっている場合が多いです。
③不全流産
子宮内容物の排出が始まっていますが、まだ一部が子宮内に残っている状態です。
出血や痛みが続くことが多いです。
④感染流産
細菌などによる感染を伴った流産です。母体の死亡リスクが高くなるため、体調管理が重要となります。
⑤反復流産
流産を2回以上繰り返した場合を言います。原因ははっきりしないケースが多いので詳しく検査する必要があります。
⑥習慣流産
流産を3回以上繰り返した場合をいいます。原因ははっきりしないケースが多いので詳しく検査する必要があります。
⑦化学的流産
尿により妊娠反応が出ても、超音波で妊娠が確認する前に流産してしまった状態です。妊娠検査を行わないと妊娠と気付かず、月経と勘違いして過ごしてしまいます。
⑧切迫流産
妊娠初期で、胎内の赤ちゃんが子宮内に残っており、流産の一歩手前の状態で少量の出血や軽い腹痛があります。切迫流産では妊娠継続が可能です。
自然流産後の過ごし方
流産後、どの様に過ごせばいいのでしょうか。ここでは、自然流産後の過ごし方を紹介します。
1.過ごし方
手術後、「自宅で3日間安静」にしましょう。
手術後は、頭痛やめまい、肩こりやイライラなどの症状があるので、無理をしない様に過ごしましょう。
出血は、1週間~2週間程度ありますが、それ以上続く場合は病院に受診しましょう。
※性行為については、手術2週間は控えましょう。
2.安静期間
安静とは、体に負担が掛からない状態のことで殆どの場合、横になった姿勢で安静になります。
どのくらい安静にしないといけないかは、最低でも「自宅で3日間安静」にしましょう。体調によって安静期間が長くなることがあります。安静度には個人差があります。
安静期間中に、頭痛などの症状がある場合や止まらない、体調不良が続く場合は、病院に相談してみましょう。
自然流産後や稽留流産手術後などの過ごし方です。参考にしてみて下さい。
3.流産手術後の仕事と子育て
流産手術後に気になるのが仕事と子育てだと思います。ここでは、いつからできるのかを紹介します。
【仕事】
術後3日程度安静にすることが基本ですが、体力を消耗しない仕事であれば翌日仕事をすることは可能です。
立ち仕事や重労働は子宮への負担が大きいので控えましょう。
外での仕事は体調不良となった時、安静にできないケースが多いので、
安静に出来ないのを避けるためにも
できれば家の中で出来る内職や在宅ワークをオススメします。家事仕事も重労働となるので無理せずしましょう。家事については家族の協力が必要となるでしょう。
いつから仕事が出来るかは個人差がありますが、1週間程度安静にして、その後体調がよけれれば仕事をしても問題ないでしょう。
【子育て】
子育ては、かなりの体力を使うので安静にすることは難しいかも知れません。出来れば夫や自分の両親など週間程度、子育てのに協力してもらいましょう。出来ない場合は、夫に相談してみましょう。短期間なので、夫や親族に理解してもらい子育てに協力してもらいましょう。
よくある質問
ブログのここでは、よくある質問を「知恵袋」より紹介します。
①流産後の妊活はどうなるの?
【回答】
流産からすぐ作りたいと思う方が多いと思います。
妊娠再開は、生理がいつ来るかで変わります。流産手術後に、約1週間後に子宮回復具合を確認する検査があります。個人差がありますが、1~2週間程度で出血がほぼない状態となります。生理は術後1~2か月位で再開するので妊活の目安としましょう。
②流産は防ぐことはできますか?
【回答】
流産を100%防ぐことは出来ませんが、リスクを下げる方法はあります。
・タバコを吸わない
・アルコールを控える
・健康的な食生活
・性交渉の時のはコンドームを付ける
などです。これらに気を付けるだけで、流産のリスクを下げることが出来ます。
③流産後の出血はいつまで続く?
【回答】
一般的に流産後、1日~数日間で出血の症状が出てきます。
出血は通常の月経量より多く、1週間~2週間でおさまります。出血が多い時やレバーの様な塊が出た時も
慌てずナプキン交換で対応しましょう。
まとめ
今回は流産について紹介しました。
妊娠すれば、だれでも流産となる可能性があります。先程紹介したように、流産には様々な種類があります。
流産の種類は知っておいた方がよいでしょう。
流産後の過ごし方についても紹介しているのでこちらも参考にしてみて下さい。