牡蠣にあたると?下痢に発症時間、あたったらカキで胃もたれ。ブログでも話題の期間は?確率は?亜鉛過剰摂取の症状とは
牡蠣(カキ)は食べるとあたると言いますが本当でしょうか?結論からいうとやはり牡蠣は他の海鮮より少しあたりやすい食べ物です。しかしとても濃厚で栄養もたっぷりな牡蠣。安全に食べるにはどのようなことに注意すればいいでしょうか?このブログでは、牡蠣について詳しく解説していきます。
加熱をしてもなる。病院へ。牡蠣にあたる確率
あるサイトのアンケートで今まで牡蠣を食べてあたったことがありますか?と調査したそうですが、あたった人の確率はなんと2割もいるそうです。5人に1人はあたることからやはり注意してても、あたりやすい食べ物であることが分かります。
そしてその中でも加熱していない生牡蠣を食べてあたった人は1割以上いることが分かっています。生牡蠣であたった場合、食中毒の確率が高くなってきますが、加熱した牡蠣を食べて発症したときはアレルギーの可能性が高くなってきます。もっとも十分な加熱が足りなかった場合もあるので一概には言えませんが、何度もそのような症状が出ている場合には、病院でしっかり検査を受けることをおすすめします。今まで平気だったとしてもアレルギーはいきなり発症することもよくあるので注意してください。
胃もたれに発症時間、カキにあたった時の原因と症状
症状が発症するまでの時間はどれくらいでしょうか?アレルギーの場合は、食後1~2時間で発症する場合が多いです。食中毒の際は半日から2日後に症状が出ると食中毒と考えられます。そしてこの食中毒の場合、主に3つの原因に分けられます。いつから発症するかなども具体的に解説していきます。
① ノロウィルス
牡蠣は元々体内にノロウイルスを持っています。ノロウィルスが蓄積された牡蠣を食べたことにより症状がでる場合があります。
◎症状と潜伏期間
38度前後の熱が出て、激しい嘔吐下痢や胃もたれ、胃痛。また悪寒などの症状が現れます。
潜伏期間は早くて食後12時間後くらいで発症し、期間的に1〜2日継続します。遅い人は2日経って症状がでることもあるので数日は様子をしっかり見ることがおすすめです。
また、ノロウイルスは飛沫や嘔吐物などからの飛沫感染の危険性もあり、人にうつる可能性もあります。しっかり病院に行って治療してもらいましょう。
②貝毒
牡蠣は海水中にいる有毒なプランクトンも餌として捕食します。それが蓄積された牡蠣を食べたことにより症状が出ることも。そして厄介なことに貝毒は加熱しても無毒化することができません。特に4〜5月に有毒なプランクトンが大量発生しやすい時期です。なので、この期間はあまり牡蠣を食べないようにすることで食中毒を回避するしかありません。
◎症状と潜伏期間
口内の違和感や下痢、体の痺れなどの症状が現れます。口内の違和感は、口の中で熱が籠っているような感覚だそうです。
貝毒が原因の場合、食後30分後くらいで異変が出始めます。食後すぐに体調がおかしくなってきたら、貝毒の可能性が高くなってきます。症状が出るのが早いですが、4時間程度~3日で治ることが多く、早い時間で治ることも特徴です。
③ 腸炎ビブリオ
牡蠣に付着した腸炎ビブリオが原因です。腸炎ビブリオが原因の場合、購入後の牡蠣の保存方法に問題があることが多いです。購入から時間が経ちすぎているなどすると、この腸炎ビブリオによる食中毒を引き起こす原因となってしまいます。
◎症状と潜伏期間
激しい下痢や胃痛、嘔吐や発熱がある場合もあります。
食後2〜3時間経過した後、症状が出始めることが多く、発症から6〜24時間潜伏します。
また、牡蠣を食べすぎることもあまりよくありません。牡蠣には亜鉛が多く含まれており、食べ過ぎると亜鉛の過剰摂取の原因になります。それによってめまいや頭痛、吐き気や倦怠感など
亜鉛の過剰摂取の症状を引き起こす恐れがあります。また、長期的に亜鉛を過剰に摂取すると、貧血の原因にもなります。他にも、免疫力の低下や下痢、善玉コレステロールの低下などの恐れが出てきます。
そして牡蠣にはプリン体も多く含まれています。ビールにも含まれていて騒がれているプリン体ですが、何の原因になるかというと通風です。痛風は関節に炎症を起こし、痛みが生じる病気で、足の関節が炎症を引き起こしやすいと言われています。美味しい物が食べることができなくなるのでは、本末転倒ですよね。何事でもほどほどが一番です。
対処は?生牡蠣にあたらないよう
美味しい牡蠣を思う存分食べるために少しでも対処法を知っておきたいところですよね。では、どのようにすればいいでしょうか?
【手洗いをしっかりする】
自分で調理する場合、まず基本の手洗いはしっかりして臨むことが大切です。普段から習慣づけておくことで、手洗いを忘れないようにすることが大事ですね。
【加熱をしっかりする】
生の牡蠣より加熱した牡蠣の方が食中毒になる確率をぐんと減らすことができます。生食用と書かれている物でも、なるべく火を通して食べることをおすすめします。火を通すことでノロウイルスを死滅させることにも繋がります。
【調理用品器具を清潔に】
牡蠣を調理した器具はしっかり洗浄してください。また、直接使っていなくても、触れてしまった物や汁が飛んでしまった物もしっかり洗ってください。ちょっとくらい大丈夫だろうと放置していると、菌が大繁殖し、症状がきつい食中毒を引き起こす原因となってしまいます。
食中毒は人によってはかなり重症化もしてしまいます。軽い症状で治まる人もいますが、それでもなるべく避けておいしく食べたいですよね。しっかり知識を身に着けて楽しく牡蠣を食べましょう。