車のエアコンの匂い!カビが原因!すっぱい!におい対策!除去!暖房は?
車内のシートやカーペットの掃除はこまめに行っているのに、家族や友人を車に乗せた時に嫌な顔をされたら、原因はエアコンかもしれません。
また季節の変わり目などに、いつもは気にならなかったのに突然酸っぱいにおいがしてきたら、それはエアコンの中に発生したカビが原因です。
放っておくといやな臭いはひどくなるばかりなので早めの対処が必要です。
すぐにできる応急処置から少しコツはいりますがカーエアコン内部の洗浄やフィルター交換まで、裏技も交えて紹介していきます。
車のすっぱい匂いはカーエアコン内に発生したカビが原因
・すぐに臭いを何とかしたいときの応急処置3つ
・エアコンフィルターを交換しよう
・クルマ屋さんに依頼する時の注意点
・ショップ別作業費用比較
・普段からできるエアコンのにおい予防
車のすっぱいにおいはカーエアコン内に発生したカビが原因
車の中のすっぱいにおいの元はエアコン内に発生したカビが原因であることが多いです。
エンジンをかけエアコンがONになっている時に、最初だけすっぱい匂いがしてしばらくすると匂いが収まってくるということがあれば原因は間違いなくエアコン内に発生したカビです。
カーエアコン内部には、車外から取り入れた外気を冷やして車内に送るためのエバポレーターという装置があります。
このエバポレーターは温かい外気と内部の冷たい空気に触れているため常に湿気を帯びた状態です。
夏に車を停めていた場所に小さな水たまりが出来ているのを見た事があると思いますが、あの水はこのエバポレーターにより発生した水が下に流れたものです。
暑い夏に氷を入れた麦茶のグラスの外側が結露するのと同じ原理ですね。
そして、エンジンを切ってエアコンが停止すると、内部に残った水分はある程度は乾きますが、一部はそのまま残ってしまいます。
日の光が当たらない場所のため、エバポレーターは水気を含んだ生乾き状態のまま徐々に常温に戻ります。
ここにカビが発生してしまうのです。
すぐに臭いを何とかしたいときの応急処置3つ
今すぐでかけたいのに、クルマがにおう!そんな時に使える匂い消しの応急処置を3つ紹介します。
ファブリーズ、リセッシュをエアコン吹き出し口に噴きかけるのは、効果が薄いうえに下手するとカビ増殖にもつながるのでやめましょう。
また、カビのすっぱい匂いを芳香剤等で何とかしようとして、もう何がなんだかわからない臭いになるよりはずっと良いのでぜひ試してみてください。
①エアコン吹き出し口に消臭スプレーを噴きかける。
エアコンが匂いの元になっていることが多いです。
消臭剤を噴きかける際は出来るだけエアコン内部の奥まで届くように噴きかけましょう。
カーエアコン専用のスプレーにはノズルが付属しているものが多いですが無ければ出来るだけ吹き出し口に近づけて奥に届くように噴きかけてください。
おすすめの消臭剤はドクターデオから出ている「車用 除菌消臭剤 いますぐエアコン消臭 銀 スプレー型」です。
Amazonでも売っているので手軽に手に入ります。
②外気取り込み口に消臭剤を噴きかける。
車内に外気を取り込むための、外気導入口に消臭剤を噴きかけてエアコン内部の匂いを消す方法もあります。
エアコンの外気導入口はクルマのボンネットのワイパーの付け根あたりにあります。
エアコンを外気循環モードにしてONにし全てのドアを開けて、外気取り込み口に消臭スプレーを噴きかけます。ついでに取り込み口にゴミや汚れがないかも見てみましょう。
そのまま5~10分程放置しておくと臭いが消えます。
③消臭剤がない時の匂いとりの裏技。
暖房を最高温、最大風量にしてエアコン内を温める
まずエアコンのスイッチを一度切った後に、暖房の一番高い温度と風量に設定します。
モードは外気循環です。
エンジンをかけエアコンを付けたら窓を開けて換気をしながら臭いがなくなるまで5~10分ほど待ちます。
カーエアコンのフィルターを交換しよう
汚れやカビが発生したエアコンフィルターを交換しましょう。
フィルター交換の目安は1年ごと、また種類によりますが10,000~15,000km走行ごとです。
各自動車メーカーでは純正のエアコンフィルターが販売されていますが、その他のメーカーからも汎用性が高く高機能なものが販売されています。
おすすめのフィルターは、
デンソーDENSOのクリーンエアフィルター
カーメイトのエアデュース
東洋エレメントのエアクリィーズ
です。
車内のほこりやたばこ、食べ物の臭いはエアコンフィルターについてしまいます。
車検の時には交換してもらうことが多いです。
エアコンフィルターは助手席側のダッシュボード内にあり、クルマに詳しい人であれば自分で交換することもできます。
下記は一例ですのでご自身の車の取扱説明書を見て、適切な取り外し方を確認してください。
また基本的にはドライバー自身が取り外し交換をすることは想定されていないので、取扱いは充分気を付けてください。
①グローブボックスを外す。
助手席にあるグローブボックスのツメを本体から外し、カバーを取り外します。
グローブボックス下のキックパネルを外します。
②ダッシュボードを外し、フィルターを交換する。
エアコンフィルターを押さえているカバーを外し、フィルターを外します。
③ダッシュボード、パネル類を外す。
新しいフィルターを取り付け、キックパネル、グローブボックスを元に戻します。
フィルターには多くの種類があります。
値段は1,000円を切るものから5,000円以上するものまで様々です。
各自動車メーカー取扱いの純正のものであれば間違いありませんが、市販のものやネットで購入する際はご自身の車との適合性を確認の上、交換してください。
抗菌作用、除塵効果のあるものがおすすめです。
クルマ屋さんにクリーニングを依頼する時の注意点
フィルター交換や、エアコン内部のクリーニングは知識が無い方には難しい作業です。
やはり安心なのは専門家にまかせることです。
その際に気を付けないといけないのが、原因をしっかり確認して、それに合った作業かどうかを確認することです。
可能であれば状態を説明した上で適切な作業を依頼しましょう。
・エバポレーター洗浄
においの元になるエアコン内に付着したカビを除去し、詰まった汚れを落とします。
エアコン起動時の臭いの除去、風量UPの効果があります。
・フィルター交換
車内のたばこやほこり、ペット、食べ物のにおいの解消、花粉やアレルギー物質の車内への侵入を防ぐのに効果があります。
お店ごとの作業内容、費用、作業時間をメニューごとに紹介します。
ショップ別洗浄作業料金の比較
|
エバポレーター洗浄 |
フィルター交換 |
オートバックス |
4,169円 |
工賃550円+フィルター本体代金 |
イエローハット |
3,828円 |
工賃770円+フィルター本体代金 |
ジェームス |
3,663円 |
工賃592円+フィルター本体代金 |
また、トヨタやニッサンなどのディーラショップでもメンテナンスを行ってくれます。
ディーラーは上記のオートバックスなどと比較すると料金はやや高めですが、自社メーカーの専門家なので他の箇所のメンテナンスと合わせて依頼する時や、そのほかにも相談があるときには利用するのが良いです。
エアコンフィルターもそれぞれに自社の純正商品の取扱いがあります。
ただ、デンソー等の汎用性が高く高機能なフィルターはどこのディーラーさんでも取り扱っていることが多いです。
普段からできるエアコンの匂い予防の対策
エアコンフィルターの定期交換、車検時のエアコン内部の洗浄は行うとしても、やはり普段から出来る予防があるのならやっておきたいものです。
簡単な予防対策を2つ紹介します。
①クーラーを切った後には送風を行う。
エアコンから出る嫌なにおいの原因のほとんどはエアコン内部のエバポレーターです。
ここに湿気がたまりカビが発生することにより、その匂いが車内にまき散らされています。
特に夏の暑い時期にはクーラーを使用することが多いと思います。
クーラーを切った後10分程、送風のみを行ってからエンジンを切るようにしてください。
そうすることでエアコン内部を乾燥させカビの発生を抑えることが出来ます。
送風ではなく暖房だとより効果があります。
またエアコンを長期間使用しないのもカビや菌の発生につながります。
特に冬には使用しないという人が多いですが、たまには暖房を入れてエアコン内部の換気を行いましょう。
②防カビファブリーズを使う。
カーエアコン装着型のファブリーズには、エアコン内部の防カビ効果があるものが販売されています。
これをエアコン吹き出し口に装着しておくことで、エアコン内部のカビの発生をかなり押さえることが出来ます。
通常のカーエアコン用ファブリーズよりは少し値段が高いですが、とても簡単な予防なのでおすすめです。
車のクリーニング
車内にただよういやな匂いの取り方と、匂いの予防方法を紹介してきました。
応急処置も予防もさほど手間も費用もかけずにできるのでぜひ試してみてください。
せっかくの楽しいドライブのはずがエアコンから出る嫌なにおいのせいで台無しになってしまった!なんてことが無いように、普段から出来る匂いの予防対策をしっかりと行い、快適な車内環境を保ちましょう。